橋本は、静かな町でしたが、私は正直もっと、負のオーラが立ち込めているのかと想像していました
でも、穏やかに晴れ渡った土曜の昼下がり、買い物帰りの自転車に乗った若い主婦や
犬の散歩を楽しむ勤め人風の男性など、そこには普通の生活が営まれておりました
当たり前のことなのですが・・・
時代に翻弄された町の歴史が哀しいせいか
素晴らしい建造物が、文化財に指定されているわけでもなく、また、その運動をしようというわけでもなく
日を追うごとに壊されていくのは、本当に残念というしかありません
宮大工さんの手によるものだろう素晴らしい職人の技を
パーツに切り取ってUPしてみました
曲線と直線の融合が、クラシックでありながら、とてもモダンです
あの~~やはり、糸鋸で切るわけでしょ?これ全部・・・
風格と威厳のようなものに圧倒されそうです
少しも手を抜いていない素晴らしい技
職人の「どんなもんだ」という自信の声が聞こえてきます
微妙に描かれたアーチが優しくて、どこか癒されます
入口のところの、細かいタイルが懐かしい
宮大工さんだけではなく、左官さんの細かいタイル貼りの技も、町の随所に見られます
どれだけ細かい作業なのでしょう
計算し尽くされています
一般のご家庭なのでしょうが、とても綺麗に住まれています
卍型の木枠が、可愛い薔薇の花のようです
家と家との境目の小さくせり出した壁の部分とかに・・・実は妙にフェチを感じます(笑
素晴らしいぽってりした太枠の英国式ステンドグラス窓
隣の家が無くなり、かつて出ていた壁の部分だけが残っているわけですが・・・
こんな窓の構造の発想は、いったいどうやって思いつくのでしょう・・・
小さなスペースを最大限に活用した究極の技なのか、ちょっとした遊び心なのか・・・
まったく信じられません
歩きながら夢中で写真を撮り続けましたが
今こうして切り取って、改めて観るにつけ、更に興奮が治まりません;;
勝手な願いなのでしょうが、できればいつまでも長く残って欲しいものです
そして、当時の繁栄の様子を物語るこの贅沢な装飾の裏側には、女の流した哀しい涙があるのですね
中には本当の恋もあったでしょうか
病気あるいは生活の苦しさから、自らの命を絶った遊女たちも少なくはなかったようです