徳島駅に着き、ひとまず荷物を置きにホテルへ・・・
シャワーを浴びてさっぱりした後、近くにある新町のアーケード街を散策しました
かつてあった地元百貨店、丸新から始まる東新町の商店街は、
昭和4、50年代に子供時代を送った私たちの、あらゆる夢の詰まったところでした
日曜でしたが、六時を過ぎていたこのとき、既に営業を終えていたのか、開いているお店が少なかったのですが
それでも懐かしい店が、まだまだ残っていてうれしかったです
来るたびに、着せ替え人形など、玩具をねだった【ニコニコヤ】さん・・・
まるでパリのお店のように、お洒落にリニューアルされていました
可愛らしい商品に誘われるように入りました
思わず子供時代に戻ったような、ワクワク気分が蘇ります
優しそうな奥さんに、つい「昔からありましたよね」とお声かけを・・・
なんと、少し前に、100周年を迎えられたのだそうです!
閉店時間が近いようだったので、あまりゆっくりできませんでしたが
入口付近で、可愛いものを選びました
あとで画像を見てみると、物色中の私がしっかり隠し撮りされていました(^^;
レコード店・・・
多分ここは、私が自分で初めてレコードを買ったお店です・・・
上はフリルの付いたブラウス、そして当時流行っていたミモレ丈のフレアースカートに、
船底型のサンダルを履いて、籠バッグを持って出かけたのを覚えています
意識したのは、もちろん、百恵さんでした^^
先の、ぽっぽ街の思い出話にも書きましたが、こちらにもありました
「初めて買ったレコード」2007年02月07日
ここは、外から眺めるだけだった時計屋さん・・
思わず、ニコラス♪をパチリ♪
かつての反映を物語る豪華なアーケード・・・
今度は、反対側の、西新町に行ってみました
東新町が商店街なら、西新町は問屋街・・・
これも、小学校時代の思い出ですが、音楽の発表会で、白と紺の服を着ることになったとき
ブラウスとスカートは見つかったけれど、それに合わせるボレロが
どうしても紺の別珍でなければならないと、何故か母が一人で盛り上がりまして・・・(^^;
最後に行ったのが、この西新町・・
それまでどこを探してもなかったのですね・・
子供にとっては面白くない、倉庫のようなある店に入ると・・・
ありました!申し合わせたように、私にぴったりの紺の別珍のボレロが・・・
「流石は西新町や」
と、母は一人で喜んでいましたが・・・
その西新町は、更に寂しいことになっていました
こちらは子供の撮影ですが、天井のデザインもモダンですよね
ところで、その西新町で、私は興味深いものを発見!
私のようなフェチ独特の琴線をくすぐる匂いのする(笑)
決して只者ではなさそうな歴史を感じる額縁屋さん
その入口の二階にあるこれは一体・・・?!
ズーム・・・ これ・・・・・ このオブジェです!
素晴らしい裸婦像・・
ワクワクはやる心を抑えながら、片づけをされているご主人に声を掛けてしまいました♪
「・・・あの~~あの上にある像は何ですか?・・・・・」
「・・・ああ、あれはその~~・・・
一応、サエグサ ソウタロウという有名な彫刻家の作品で、一応この店のシンボルのようなもんや」
こういう質問をされることは、近年なかったのか、戸惑いながらも、ご主人、少しうれしそう?(^^v
旅から帰り、その彫刻家さんを検索してみました
◆三枝 惣太郎(彫刻家・画家)
なるほど・・・素晴らしい先生のようです
うれしい発見に密かに高揚しながら、再び東新町方面へ歩き、
信号待ち時間中、かつて丸新があった辺りや
眉山を背景に建つ、阿波踊りの像を撮影していると・・・
ふと後ろに、さっきのご主人がチャリンコに乗ってこちらに来られます
片づけが終わって、ご実家に帰られるのかなぁ・・・と思っていると
「これ、ボクにあげるわ」
と、葉書を頂きました
祖谷のかずら橋と、阿波踊り・・・
わざわざ持ってきて下さったんですね♪
徳島の人、親切・・うれしいですね♪
実は、本当に大切なので、いつか、おりを見て、しかるべきところで額物を探そうと思っている頂き物の絵が二枚あります
いつか絵を持って、額縁探しに行きますね、ご主人!
さて、時間もたっぷりあるので、夕飯処を探しがてら、あちこちブラブラ・・・
見つけたのが、あ!なっちゃんの写真館!
説明の必要もないあの立木写真館ですね
流石にすごい社屋です
実は、立木写真館にも思い出が・・・
幼稚園から、船場音楽教室というところで、ピアノを習(わされ)っていたのですが
その年に一度の発表会の記念写真を撮って下さったのが立木写真館さんでした
この発表会の写真は、3回までありますが、この後、この割と好きだった先生が病気で倒れられたので
その後、ダラダラと先生を替えて続けてみたものの、モノにはならなかった私のピアノ経歴でした(^^;
集合写真以外に、個人で弾いているところも各々あるのですが
それが・・・・・・発表できないくらいに・・・ブサイク!(爆
なので、私にとっては残念な思い出の立木さんではあるのですが・・・(^^;
随分昔の写真なので、個人情報OKですよね
私はどの子かな・・・?
さて、そんなこんなで、その日のお店はこちら・・
トリスのグラスがいい!
美味しくて、お洒落で、いいところでしたよ
このバス停の前にあるお店です
思い出の伝統店などで、この日、買ったモノたちはこちら・・
今はレコードではなくCD
私のではなくて子供のですが、『ママと旅行に行って初めて一緒にCDを買ったお店』として
同じ店が、子供の記憶に刻まれたらうれしいかなぁ・・・
駅前の本屋さん、小山助学館・・・名前もいいですよね
帰り、バスに乗る前に立ち寄って買った情報誌
ここにもよく、原田康子の新刊を探しに行きました
本で埋まったワクワクするような薄暗い細い階段のあった店も、明るくリニューアルされていました
出会った数人の方々に、当時の思い出話を投げかけてみました
皆、一様に目を細め、懐かしそうに当時を振り返られました
同じ時代を共有したものだけが味わえる幸福の時間・・・
しかも、どの街で過ごされた方にも、似たような思い出があるのではないでしょうか・・
こんな記事も書いていました
2011年10月31日
「百貨店にまつわる・・・」
徳島新聞の記事より・・・
第1部・歴史(1) 商都 歳月重ね変わる風景 2011/5/1 15:14
第1部・歴史(3) 丸新閉店 流通戦争の渦の中で 2011/5/4 16:26
そうです・・
丸新に行ったときの、お祖母ちゃんへのお土産は、いつも天津甘栗
そして、父のお土産は、いつも
『滝の焼餅』 でした
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by maronienokomichi
| 2013-06-02 12:53
| 徳島
父母と私と一緒に歩いたのは、私が故郷を出るために、駅まで送ってくれたとき以来・・・
同じく34年ぶりのことでした
今は、プラス子供がいます
歩いているときは、特に感慨もなかったのですが、今思うとすごいことでした(笑
父が毎日のように通っているというご飯屋さんに行って、四人で美味しい昼食を頂きました
子供は、お祖母ちゃん子なので、久しぶりに甘えていました
穏やかでいい時間だったと思います
父母の関係がどうなるのかはわかりませんが、できれば一緒にいる時間を増やしてもらったほうが安心です
お昼の後は、父の山荘へ
玄関までの小道・・・
昔と同じく、趣味のもので溢れていました
盆栽に・・・
椎茸・・・
写していないけれど、たくさんの日本犬とチャボや鳩などの鳥たち・・・
見晴らしのいい景色・・・
グミの大木
キウイも大木
梅林
裏山では、鶯が啼いていました
私は感性が父寄りなので、ここでの生活は理想です
山小屋のような家の真ん中に、大きな薪ストーブがあります
男寡に何とやらで、手入れが行き届くなってきているのが否めませんが、
ちゃんと手を入れれば、十分に素敵な暮らしが出来そうで
私はできればここで、ターシャや、土器典美さんの【週末山の家に行く】のような
自然と自由に囲まれた生活がしたいです
でもそれには・・・・・・やはり運転免許?求運転手!(笑
夕刻、母の家経由で、駅まで送ってもらいました
吉野川
最寄り駅は、名前から、受験のお守り駅として有名です
切り絵の素敵なポスターです
母の家もそうでしたが、町中至る所に、キバナコスモスとバーベナテネラが溢れていました
ここは無人駅なのですが、ご近所のオジサンたちの休憩場所になっているようでした
写真を撮っていると、子供に話しかけてきたオジサンが、突然踊りだしました(笑
阿波踊り?と訊くと、もう60年踊っておられるそうです
「ボク、写真撮ってえや」
と、私とのツーショット写真を撮らされた息子・・・
後で画像を観てみると、オジサンと私の足だけが、ブレブレに写っている写真でした(爆
少年のささやかなしかも強かな抵抗というやつでしょうか・・・・(笑
色んな感慨と共に、また田舎道を汽車が走ります・・・
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by maronienokomichi
| 2013-06-01 11:29
| 徳島
2日目の朝は、ホテルの朝食で目覚めました
チェックインの際に予約すると、500円で好きなだけ頂けます
建物は古いですが清潔で、フロントはプロの対応
二人分2日分の朝食を予約して全部で12,000円、申し分のないお宿でした
部屋の窓の向こうには眉山(びざん)
女性の眉の形に似た、なだらかな曲線を描く山ということから命名された、美しい徳島のシンボルです
ホテルを出ると、鳥居龍蔵の生誕碑
実家の「母屋」の叔父さんの、考古学友達だそうです
とても面白い逸話がありますが、身内の名誉のために、ここで公開することはできません(笑
月末の日曜日、ちょうど
『とくしまマルシェ』が開催されていました
ボサノバが流れ、オシャレな雰囲気・・
ゆっくりとリサーチしたかったのですが、この日、ジジババに会う予定をしていたので
先を急ぐ子供に邪魔をされ、ただ通り過ぎるだけでした(涙
マルシェを過ぎると、すぐに新町橋
後ろに控えるのが眉山・・・
私が生まれたのは、市内の中央病院
小学三年まで、単身赴任だった父と別居していたので、毎月一、父に会うため、日曜日、母に連れられて出かけました
帰ってアルバムを開いたら、面白い写真が見つかりました
リニューアル前の、昔懐かしい徳島駅前!母にダッコされているのは、徳島動物園
赤ちゃんの写真は、多分休日、帰ってきていたのだろう若い日の父
クリクリお目目の可愛い赤ちゃんの写真と違い、まぶしいせいか、何故かブサイクな駅前の写真ですが(笑
着ているワンピースや帽子、バッグは覚えています!
この白いレースのワンピースは、母のブラウスでした(笑
母は小柄で痩せていて、当時健康優良児だった私に試しに着せてみたら
丁度いい感じだったので、この日はこれで行ったのでした(笑
袖ぐりに、同じく白のサテン地でパイピングされていました
当時の母の服は、殆どがオーダーメイド、残り布で、私の服も一緒に作りました
こういう風に書くと、まるでセレブみたいですが、ムチムチで、あまり着られる服がなかったのですね(笑
でも、洋裁店の小母さんに
「お嬢ちゃん、大きくなりましたね」
などと言われながら、メジャーで測ってもらった記憶
帰ってから私も同じように、人形の服を作ったことなどが、今の私の原点です
だからこうして、仕立て上がりの服でお洒落をし、両親に手を引かれて新町橋を渡ったことも私の原点
目線を低くし、切り取ったこの景色を見ると、涙が出そうなくらいに懐かしい・・・
画像は全て、クリックすると、別枠になり、右下の拡大鏡で大きくなります
ぜひとも臨場感を味わってみて下さい♪
駅に着くと、汽車・・・
・・・徳島には電車がないのです
・・・可愛い汽車が今も走っています
・・・自動車産業界とエコに、日本一貢献しています(笑
の時間まで間があったので、これも懐かしのポッポ街に入ってみました
入り口は、工事中でした
『各店舗営業中』とありますが、ここもしっかりシャッター街になっていました・・・
歩いていると、懐かしの帽子屋さんや、洋品雑貨店があったのでお土産を・・・
猫と、紫が好きな母にはバッグと帽子、父には昔懐かしい駄菓子
子供にも、ちょうどいいキャップが見つかりました♪
ポッポ街は、私には馴染みのないところだったけれど、忘れられない切ない思い出話はこちら・・・
2007年06月25日
「裏切りの街角…徳島・昭和の街風景」
帽子屋の小母さんに、昔、商店街に、お好み焼き屋さんがありましたよね?と訊いてみました
「ああ・・あったなぁ・・。男の人がしてたとこやろ?だいぶ昔やで~」
「あれって、二階でしたっけ?」
「そやそや・・、昔は二階もいっぱい店が入ってたけどなぁ・・・」
帽子屋の小母さんや、雑貨屋の小父さんとも、話が弾んでしまいました
客足は、近郊のニュータウンに取られているようです
駅前にもっとかつての活気を取り戻して欲しいと強く願います
徳島には、至るところに阿波踊りのオブジェが・・・
さっきの新町橋も、阿波踊りのモザイクが貼られていました
気づかれましたか?^^
この汽車に乗って行きます
水の張られた田んぼの風景が大好き・・・
現首相が、まるで宗教のお題目のように、毎回唱えられる『美しい日本の原風景』とは
『多分こういうものなのだろうと思うのですが』(←これも口真似?笑)
本当に、ご存知なのでしょうかしらね(笑
小さなポンプ小屋、あぜ道の小さなお墓、何気ない花の咲く農家の庭、青い山々・・・
全てのものに癒されます
着きましたね
向うにそびえるのは、これも大好きな高越山(こうつざん)
子供だった私もオバサンになりましたが(涙
若かった父母も・・・・・・・・
一見、当たり前のスリーショットに見えると思いますが、実はこれ、我が家にとっては驚きのショット!
このお二人、再会したのはこの画像の約二週間ほど前・・
今も別居中ではありますが、父の声かけで、●十年ぶりくらいに再会し
お昼ごはんを時々一緒に食べたりしているようです
気を使ってこっそり別々に会う手間が無くなって、私は楽になりました(笑
帰って画像を見てみると、息子はキシャの中で気に入ったオニューの帽子をかぶり、せっせと自分撮りしていたようです
・・・うん、可愛く撮れてるよ(笑
#
by maronienokomichi
| 2013-05-31 11:50
| 徳島
5月25日土曜日は、子供の学校の運動会でした
児童会のお仕事選手宣誓、徒競走、障害物走、リレー、ダンス等々・・
元気に学校生活を謳歌している少年らしい姿を堪能した後
実は、最寄り駅のコインロッカーに大きなバッグを忍ばせて
終了後の小旅行を計画しておりました
帰省を兼ねて、故郷徳島へ・・・
故郷を離れ34年、子供同伴での二泊三日旅は初めてで、
二人ともテンションマックス状態でございます(笑
予約していた高速バス
一階だけの小さなバスということもあったからでしょうが、
土曜の夕方便は、流石に満席でした
座席にあった広報誌を見たり・・・
疲れて寝たり・・・
あれこれしているうちに、もう神戸を過ぎて橋まで・・・
道は空いていて快適な旅の始まりです
海♪
到着までの所要時間は、だいたい二時間半くらいなのですが
少し早く着いたかも・・・
久しぶりの徳島
眉山とワシントン椰子が迎えてくれます
テンション↑です
ビジネスホテルに二泊の予定・・
東船場に泊まります
途中、工事中の壁面にこんな看板が・・・
つぼみや百貨店・・・
しゅっとした細長いビルだったと覚えています
昭和40、50年代・・・
丸新百貨店と並ぶ地元の百貨店
当時子供だった私たちの憧れの場所でした
どちらも無くなってしまいましたが・・・
久しぶりの新町川
夜で写真がいまいちなのが残念ですが
新町川水際公園と称し、綺麗に整備されていました
駅前の商店街はシャッター街化していて
到着した午後7時には、街自体がもう夜の闇に包まれていたのですが
既に阿波踊りの稽古が始まっているのか、太鼓の音が鳴り響き
華やかに光る水面と闇の景色を眺めていると
中国返還の前後に、しばしば出張で訪れた、香港のビューの景色を思い出しました
ネットで印刷した地図を頼りにホテルまで・・・
男脳の私は、地図が読める女です(笑
とりあえず荷物を置いて、夜ご飯のために夜の街へ・・・
駅に近い場所に、賑わっている居酒屋さんが・・
とりあえずは、これ・・ですよね
そして、この頃、大人の飲み物コーラにはまっている息子と乾杯
まるでアイスクリームのようなフローズン生
凍らせた泡が渇いた喉にたまりません♪
徳島といえば、この頃は阿波の地鶏
身が締まっていて美味しいですよ
手前は「かさごの唐揚げ」口を開いていました(^^;
この後、かんぱちのお刺身や、あれこれ・・・
堪能してホテルへ・・・
何だか、宴会で酔ったサラリーマンのような人が座っていますが・・
一応、この人は素面です(笑
こうして親子の珍道中の始まりの一夜が過ぎていきました
#
by maronienokomichi
| 2013-05-30 10:52
| 徳島
焼き鳥屋さんでのビールは、中ジョッキ一杯で押さえましたが
ジョッキ2杯、その後、日本酒その他・・と移行するのが通常なので
それで気分が治まるわけはなく(^^;
その後、黄桜のカッパカントリーへ行きました
ここは、黄桜酒造さんの直営店です
こちらにも、美味しいお酒とお料理の頂ける酒蔵を利用したレストランがありますが
そこへは入らず、テーブルの出ている中庭の桜が満開だったので花見をしました
大きな花房が風に揺れるのを、見上げながらの撮影ですので、思うように撮れません
可憐な花が、うまくご紹介できないのが残念です
黄色~黄緑色を帯びた、中心がピンク色に染まる花は、若々しく可憐で清楚・・
気持ちよく伸びた枝先に、たわわに咲いた花房が揺れています
毎週楽しみにしている【八重の桜】ですが
ヒロイン役の綾瀬はるかさんは、ピンク色の八重桜というよりも
むしろこの八重の黄桜の雰囲気がぴったりだと思います
花見といえば、もちろん日本酒です(笑
ミュージアムには色んなお酒や食べ物が売られていますが
こちらは100円の日本酒のショット・・
二種類あって、こちらは樽酒です
小ぶりの桜餅を、子供と共に一個ずつ・・・
私、両刀使いにございます
程よく塩気の利いた桜の葉と、上品な甘さの桜餅・・・
さらっと辛口の樽酒・・・
何とも美味でございました
もちろん、一杯で抑えました
この、ほんの一口が贅沢なんです
偉いぞ、私・・(笑
カッパの資料館や、カッパのイラスト、懐かしのCMなどなど、楽しい展示物も満載です